top of page




ごあいさつ
歴史に心を奪われた旅人が切り取った、世界のいぶきを感じる写真と感動したことばたち。
「たびくまの都市史」は、くまをつれた日本近世史の研究者が、世界のあちこちで撮影した、珍しい写真や旅日記、旅先で考えたことを公開するサイトです。特に都市の歴史に興味があるかたは、ぜ ひご覧ください。ご感想やアドバイスをお待ちしています。
お知らせ


サウンドオブミュージックの作り方
トラップ一家の「居城」となったレオポルツクロン城。 1965年に公開された『サウンドオブミュージック』は我が青春の映画でもある。甘酸っぱい思い出に惹かれて、今回のオーストラリア旅行の誘因ともなった。モーツァルトが生まれた音楽の都、ザルツブルクは『サウンドオブミュージック』の舞台、そこかしこにロケ現場がある。 今回のガイドさんは、映画についてとてもよくご存知で、愉快な説明をしてくださった。少し紹介しながら、映画の本質について、ちょっぴり考えてみたい。 マリアとトラップ大佐の結婚式はモントゼーの教会でロケが行われた。 ちょうどキリスト昇天祭でミサが行われていた。 教会外の広場は民族衣装でお祭り気分。ワインが次々開けられている。 映画の舞台として最初に案内していただいたのは、ザルツブルク郊外のモントゼーの教会。モントゼーとは英語で言うならmountain sea=山の海、近くに湖のある、山の中の小さな街だ。 ここがマリアとトラップ大佐の結婚式のロケ場所となった。ちょうどキリスト昇天祭でミサをあげていたので、雰囲気を味わうことができた。...
千葉正樹


帝国首都の広場
皇帝の居た宮殿は圧倒的なボリュームを持っている。 「帝国」というとどのようなイメージだろうか。『スターウォーズ』のダース・ベイダー卿にデススター、19世紀、日の没することのなかったイギリス帝国、日本も周辺に兵を進めて大日本帝国と称した。力任せに人びとを圧倒する、怖い存在、それが帝国かもしれない。 帝国とは、難しくいえば、複数の民族・王国・領邦を支配する、上位の権力態を意味する。その首都はどのような特徴を持つのか、特にそこの広場はどうであったのか。今回はハプスブルク帝国の首都、ウィーンを眺めながら、一方的に批判するのではなく、少し距離を取って、帝国というものを考えてみたい。 宮廷広場のマリア・テレジア像。 帝宮の傍らから現れたローマ時代の遺跡。 ウィーンはローマ帝国軍の宿営都市としてつくられた、ヴィンドボナがその出発点になっている。最初から帝国の都市であった。 ハプスブルク家がここに拠点を置いたのが13世紀、それ以来第一次世界大戦の終わる1918年まで、途中いくつかの断絶はありながらも、帝国の首都であり続けた。神聖ローマ帝国からオーストリア帝国へ、
千葉正樹


幸せの市役所広場
市役所広場の露店街を行く、カップルさん。どうぞお幸せに! 30年ほど前から広場と呼ばれる空間の研究を続けている。一年前には吉川弘文館から『江戸の広場と公共性』という本を出した。 世界中の広場を訪ねてきているけれど、2026年6月1日、オーストリアのグラーツGraz で出会った市役所広場(ハウプト広場Hauptplatz)は素晴らしかった。ツァーだったので自由時間は20分、その間、文字通り駈け回って、写真に収めた。 18世紀に建てられたというグラーツの市役所。この前が広場になっている。 市役所広場なのだから、主役は市役所だ。18世紀に建てられたという堂々としたたたずまいが印象的だ。日本では市役所というと「官の空間」=「お上の空間」であまり親しみは感じない。でも、オーストリアを初めとするヨーロッパ諸国では、市役所は市民のものであって、みんなから愛されている。グラーツはどうだったか確かめられなかったが、よく地下などがレストランになっていて、飲んべえが昼間から楽しんでいる。 市役所で結婚したお二人を囲んで、記念撮影。 ヨーロッパでは市役所結婚が盛んだ。日
千葉正樹
bottom of page